【偽痛風!?】

食品の偽装問題が取りざたされる昨今、「ニセモノ」という言葉のイメージは良くないものとなっています。
偽物の存在は食品だけでなく、病気にも存在しているのです。
偽痛風は、痛風とそっくりの症状を持った偽装の病気とも言える病気なのです。
痛風と偽痛風の違いなどを紹介します。

痛風と偽痛風

偽痛風(ぎつうふう)は、痛風の症状に酷似した症状を持った病気です。偽痛風は足を中心とする関節の痛みや炎症、発熱を引き起こします。一見すると、痛風の症状に見える為このような名前が付けられているのです。別の呼び方では「関節軟骨石灰化症」ともよばれます。

痛風との違い

痛風と偽痛風の大きな違いは「原因物質の違い」にあります。痛風は血液中の尿酸が結晶化することを発病の原因としていますが、偽痛風はピロリン酸カルシウムを原因として発病します。ピロリン酸カルシウムは、カルシウムとリン酸塩が分解されて合成されるピロリン酸が化合して体内で生成される物質です。リン酸塩は、食品添加物などの形で体内に取り込まれます。また、尿酸結晶と違ってピロリン酸カルシウムはレントゲン写真に映る性質を持っています。

症状

偽痛風は、ピロリン酸カルシウムの結晶が関節部に沈着することで発症します。このピロリン酸カルシウムの沈着の原因は不明ですが、関節部に結晶が沈着することによって痛風と同じ症状を呈するのです。偽痛風の症状である関節部の痛みは、痛風と違って膝関節を中心に現れます。偽痛風による痛みは、「骨折よりも痛い」と言われる痛風よりも弱く、関節リウマチと混同されることもあるようです。偽痛風を引き起こしているピロリン酸カルシウム結晶は、蓄積量が多くなればなるほど関節や軟骨に石灰化をおこして、運動障害の原因になります。

特徴

偽痛風の患者は、高齢者を中心に現れます。膝関節に石灰化を起こして関節機能を低下させる為、老化による歩行障害にも関連があるようです。偽痛風は遺伝する性質があり、日本人やチリ人などに遺伝による発病例が見られるようです。

偽痛風の診断

偽痛風は、痛風と違って原因がレントゲン写真に映るカルシウム主体の物質なのでX線検査で診断することが可能です。偽痛風が発症している場合、患部にはピロリン酸カルシウムの結晶が蓄積して石灰化を起こしているので一目瞭然です。X線以外では、患部から採取した関節液を検査に掛けて、ピロリン酸カルシウムの有無を確認する関節穿刺液検査があります。

治療

偽痛風は痛風と違い、生活習慣病ではないので食生活の改善では予防・治療することは出来ません。基本的には、コルヒチンや非ステロイド性抗炎症剤の投与で患部の炎症と痛みを抑える治療法がとられます。場合によっては患部に穿刺を行って関節液を排出することもあります。症状が進行して痛みが強くなった場合は、ステロイド剤の投与が行われます。変形性関節症に進行した場合は、人工関節置換手術を行ないます。

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