【プリン体とは】

痛風の厄介な所は、身体に必要な栄養分であるタンパク質に関連する物質が発病原因であるということです。
しかし発病原因であるプリン体は、どのような形で身体に必要なのかがあまり理解されていないといえます。
ここでは、痛風に関連するプリン体の役割などについて紹介していきます。

プリン体について

プリン体とは、細胞や遺伝子を構成する核酸に含まれている物質のことです。そしてプリン体が身体の中で代謝されることによって生じるのが尿酸なのです。プリン体の名前の由来は、ラテン語で核酸代謝物という意味の「プリンヌクレオチド」にありお菓子のプリントとは関係ありません。

プリン体の働き

プリン体は、体内で起こっている細胞の代謝に無くてはならない物質としての役目を持っています。細胞の代謝は細胞分裂によって行われ、分裂の際に細胞は遺伝子を含むDNAの複製を行ないます。このDNAを構成する物質であるアグニンやグアニンがプリン体の一種なのです。また、プリン体の代謝によって発生するアデノシン三リン酸(ATP)は細胞が活動する為に必要なエネルギー源として機能するため、プリン体は非常に重要な役目を持っているのです。

プリン体を含む食べ物

結論から言えば、ほぼ全ての食べ物にはプリン体が含まれているといえます。肉や魚、野菜などの生物由来の食材は、細胞の集合によって成り立っています。つまり、生物由来である以上食べ物はプリン体を多かれ少なかれ含んでいるのです。プリン体は、肉や魚などの動物由来のものや酒に多く含まれ、野菜や果物などがそれに続きます。牛乳などの乳製品には、タンパク質や脂質を含むもののプリン体がほとんど含まれていないという特徴があります。

プリン体と痛風

身体にとって不可欠なプリン体は、どのような過程を経て痛風と関係していくのでしょうか。プリン体は、消化器官で体内に吸収された後に肝臓を通じて全身に運ばれていきます。体内に吸収されたプリン体は、細胞の代謝の為にアミノ酸と共に使用されていきます。
細胞の代謝過程において、プリン体はヒポキサンチンと呼ばれる物質に変化します。このヒポキサンチンが血液内で酸化することで尿酸へと変化するのです。また、体内に吸収されたものの使用されなかった余剰なプリン体もまた酸化して尿酸へと変化します。このようにして、体内に吸収されたプリン体が原因となって尿酸が蓄積し痛風を引き起こしているのです。

発病リスクを高める行動

痛風がプリン体によって引き起こされる病気であるということはもはや説明するまでも無いことですが、痛風の発病リスクが高い人ほど発病を高める行動を無自覚に取っていることは良くあることです。どのような行動が痛風の発病リスクを高めているのでしょうか。

暴飲暴食

かつて痛風が贅沢病といわれていたように、プリン体を多く招く食品を大量に摂取することに繋がる暴飲暴食は痛風の発病リスクを高めます。日常生活でプリン体の摂取量に気をつけていても、旅行やお祭りなどの非日常の中で羽目を外してしまうことは珍しいことではありません。ご当地グルメや名産品にも気を配る必要があります。

激しい運動

適度な運動は健康に良いものですが、激しい運動は痛風の発病リスクを高めてしまいます。激しい運動によって起こる筋肉痛は、筋肉細胞が壊れたことによって起こります。壊れた細胞からは尿酸の元となるヒポキサンチンが放出されます。それと同時に壊れた細胞を補充する為にプリン体が消費され尿酸が発生してしまうのです。

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